妖しき紅玉の瞳
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真面目な警官×高級宿の男娼

 不敵な笑みを浮かべる目の前の美貌に、飲み込まれそうになって身体が逃げを打つ。けれどそれは見透かされているのか、彼はやんわりと猫のような瞳を細めて俺を見つめた。
 胸が早鐘を打つ。焦りを悟られまいとするが、相手のほうが一枚上手だ。多分きっともう手の中で転がされている。

「刑事さんってお仕事は大変ですねぇ。自分のような男娼相手に真面目なお人だ」

「当然の職務です。加害男性に心当たりは?」

「ありませんねぇ。ああ、そうだ刑事さん、私を守ってくれませんか?」

 あだっぽく誘うように笑う。その笑みに見惚れる俺は彼の手にもうすでに絡め取られている。でもそれも悪くないと思えてしまうのは、この魔性の赤い瞳のせいだろうか。

リアクション各5回・メッセージ:Clap