しおりを挟む 前 次 アンハッピ-? 15/28 次に僕の唇に触れてきたのは、君の、指ではなく。 鈍く光る銃口。 ニヤリと口の端を持ち上げて笑った、君の目には愉悦の色。 恐る恐る両手を挙げる僕に、君は観念しなさい、と言う。 けれど引き金を引く瞬間、銃口は上向いた。 「ハッピーバースデー!」 瞬く目の前で色とりどりのリボンが飛ぶ。 「#文芸リレー」より 最後の文、台詞を最初の文にして書く しおりを挟む Message