小話名刺メーカー しおりを挟む前 次言えなかった 君が僕を好きだなんて言うから慌ててしまった。 好きになってごめん、そう小さく呟く姿に胸が騒ぐ。 嬉しい、僕もだよ。 喜び勇んで言いたくなったけれど、本当なら君は手の届かない人。 その手を取る資格がないことを僕は知っている。 だからなにもない顔で言うんだ。 君のことは好きじゃない。WEB拍手 しおりを挟む