しおりを挟む 前 次 なにして欲しい? 25/28 君がふと視線を上げた。 僕はただ、キラキラと光を反射する、長いまつげに溜まる雨粒を見ていただけ。 そんな僕に君は問いかける。 でもいまはそのまぶたにキスがしたい。 もっと近くで煌めく瞳を見ていたい。 君はもう一度、僕に優しく問いかける。 雨で濡れる肩を抱き寄せて、その唇で触れて。 しおりを挟む 感想を送る