しおりを挟む 前 次 願いの先にあるもの 27/28 はらはらと散る赤茶色。 長かった髪がサクサクと自分の手で短く揃えられていく。 願掛けだなんて言っていたのに。 もう願いは叶ったのか。 鏡の中で満足そうに笑う顔を見ていると、胸が苦しくて涙が出た。 好き、でした。 思わずこぼれる言葉。 けれどあなたはその言葉に、待っていたと笑った。 『髪』と『涙』を使用した140文字小説を書きましょう。 しおりを挟む Message