その花はどんな時も一番近くで咲いている
認めてもらおうなんて思っていなかった。受け入れられないならそれでいい。いきなり息子に実は男が好きなんです、なんて言われて動揺しない親はいないだろう。それでも責められたくないことがある。「母さん、冬悟さんに非があるわけじゃないよ。俺は昔っか…
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胸に咲いた花を枯らさないために
ずっと一緒にいるためにできることはなんだろう。ただ好きだ好きだと言っていても、ちっとも現実的じゃない。想い合うことはなによりも一番だけれど、もっと先を見据えて考えるべきだ。「冬悟さん、俺さ。親に自分のことをちゃんと話しておこうと思うんだ」…
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寄り添う花はなによりも健気だった
冬悟の片手が伸ばされて俺の背中を抱きしめる。少し強いくらいの力で抱き寄せられて息が詰まりそうなるが、俺も背中に回した腕に力を込めた。隙間がなくなるくらいに抱きしめ合うと胸から響く音が重なっていく。「初めて光喜さんに会った時、一瞬頭が真っ白…
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心に芽吹いた花
ぎゅうぎゅうと抱きつく光喜の背中を、小津は壊れ物を扱うみたいに優しく撫でていた。涙と鼻水で肩が汚れるのも気にせずに、何度も好きだと繰り返して抱きしめ続ける。そんな甘い雰囲気を作り始めた二人を見ながら、思わずため息がこぼれてしまう。 それで…
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小さく咲き始めた淡い花
目を伏せて俯く光喜はかなり気落ちしている。なだめるように頭を撫でてやれば、じっとまっすぐに俺の顔を見た。なにも言わないけれど目は口ほどにものを言う。その視線の意味に気づいて俺は手のひらで光喜の額を叩いた。「やっぱり俺がいいとか言うのは逃げ…
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花が開くかは愛情次第
のっそりとした様子で寝室から出てきた光喜はよれたTシャツに下着一枚の無防備な姿。なにかを探すように少し視線をさ迷わせてからゆっくりとこちらを見る。そして俺の存在を認めてきょとんとした顔で首を傾げた。「なんで勝利がいるの? 小津さんは?」「…
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蕾は萎れて下を向く
一緒について行くという冬悟にシャワーを浴びさせて、急いでタクシーを呼んだ。それから落ち着かない気持ちで光喜のマンションに到着したのは電話から四十分くらい過ぎた頃。あえて呼び鈴は鳴らさずに小津に電話をかけて鍵を開けさせた。 そして玄関扉を開…
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花の実が弾けて飛んだ
散々貪った身体を手放したのは確か二十四時前くらい。寝落ちた冬悟の身体を綺麗にして、シーツを取り替えて、シャワーを浴びてから一時頃にベッドに潜り込んだ。そのまま深く寝入ったのだが、朝方カタカタと振動する携帯電話に起こされた。 それは無視して…
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真白き花が美しく咲き誇る※
ガクガクと膝を震わせる冬悟はだらだらと蜜をこぼしながら余韻に浸っている。涙声の嬌声がか細く、縋り付いてくるようでさらに気持ちが高ぶる。 さらにうねる中をさらに何度も突き上げれば、泣き出しそうな声を上げて善がった。そしてシーツを引き裂く勢い…
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花は艶やかに蕾を開く※
わざと音が響くように指を動かして中を抉る。口の中で震える熱は舌を絡めながら唇で扱きあげた。いっぺんに与えられる刺激に身体がビクンビクンと震えて、つま先がきゅっとシーツにしわを作る。「ぁっ……んっ」 身をよじって逃れようとする身体を片手で掴…
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