小さな恋人

今夜はクレイジー・ナイト03

 相手が自分より非力な生き物だと思うと、躊躇いが生まれる。しかし冷静になれ、これは我が人生において、もっとも危機的状況だ。 しかし勢いを付けて身体を起こそうとすると、次は腰をつつつ、と指先がなぞる。 するとまたぞわりとした感覚が広がって、固…

今夜はクレイジー・ナイト02

 頭がぐらんぐらんして、目を瞑っていても回転しているような錯覚がする。これって危ない薬とか盛ってないよな? 前回に引き続き、思いっきり罠にはめられている俺ってものすごく馬鹿だろ。 意識は浮上している感じがするけれど、まぶたが開かない。 ふわ…

今夜はクレイジー・ナイト01

 常々イベントというものは面倒くさいと思うのだが、背に腹はかえられないという言葉がある。そう俺は貧乏学生なので、時給アップという言葉に弱い。十円単位だってありがたいと思うくらいだ。 そこを百円、五百円と跳ね上がり、日給一万円超えだなんてこと…

聖なる夜にお届け

 至る所で、色とりどりのイルミネーションが輝いている。街路樹もやたらと明るい光を放っていて、商店街ではクリスマスソングが流れていた。 今日は日本人の大半が浮かれ騒ぐクリスマスイブという一大イベント。 そんな中で俺はなにをしているのかと言えば…