Sweet☆Sweet~蜂蜜よりも甘い彼氏ができました

忘れられていた特別な日

 いつでも清潔な香りがする、しわのないシーツ。そこに身体を投げ出して、天希は小さく息をつく。 玄関先でたっぷりともつれ合ったあと、そのまま風呂場へ流れて、そこでも三回くらいイかされた。 伊上とのセックスは気持ちが良すぎて、天希はすっかり癖に…

いつもとは違う眼差し

 普段の伊上は飄々とした、捉えどころのない性格だ。少しずつ慣れてきたけれど、近しい天希でもなにを考えているか、わからないことがある。 それが今日に限って、ひどくわかりやすい顔をしていた。熱っぽい眼差しは雄弁で、見つめられるだけで胸が騒ぐ。 …

糖分高めは特別の証し

 しばし沈黙が続き、天希が箸を引っ込めようかと思い始めた頃、ふいに右手を掴まれる。そしてそのまま引き寄せられて、伊上は炊き込みご飯を口に含んだ。 その瞬間、周りの空気が微かに揺れた感じがした。「うん、なかなかおいしいよ」「お、おう。そうだろ…