創作ごと

「雨の調べ後日譚」更新しました

本日二回の更新となりました。
一つ目は「金木犀の降る庭に」
こちらはTwitterのタグでフォロワーさんが考えてくださったタイトルとキャプションをお借りして作った作品です。
いただいたものがあまりにも素敵だったので、これでお話が書きたい!そう思い利用許可をいただきました。

SS程度の長さを想定して書き始めたのですが、書き進むうちにこれはしっかり最後まで書ききろうと思い、5000文字弱の短編となりました。
SSや短編はほとんどプロットを作らずに書き始めます。
今回もぼんやりとした構想だけで書き始めました。
進んでいくと思った以上に切ない展開になり、危うくメリバになるところでした(;゜ロ゜)

人様に捧げるお話がメリバはいかん!と思い直してまた書き進んだのですが、やはり切なさからは抜け出せず、重切ない仕上がりになりました。
ですが少し情緒的な美しく儚い雰囲気が私は気に入っております。
少し古い時代をイメージしていただくとよいかもしれません。

しかし表に出すまではひどく悩み、こんなに暗くて重たい話を人様に捧げてよいのだろうか、としばらくもだもだしておりました。
そこで友人に読んでもらうことにして、どんなもんだろう?と聞いたら「静かで綺麗なお話だと思うよ」というお言葉をいただけました。
暗くて重いと不安だったのですが、その一言で少し救われた気分になり「よし、じゃあ!!」と表に出しました。
読んでくださった皆さまはどんな風に感じていただけたでしょうか。
このお話がなにか心に残るものであれば嬉しいです。

そして本日二回目の更新は雨の調べ後日譚「二つの軌跡」です。
今月の半ばから書き始めまして、つい先日出来上がりました!
去年からずっと書きたい書きたいと思っていた雨の調べの続編です。

読者さんからも続きが読みたいとお声を頂戴しており、早く形にしたい!!と思っていたのですが。
下調べがかなり必要な題材だったので、取りかかるまでに時間がかかってしまいました。
音楽に携わってる方から見たら素人丸出しな感じなのではと思うのですが(^^ゞ
それでも一生懸命に調べて、曲を何回も聴いて形にしました。

そして、そう言うところもこだわってはいますが、二人のその後というこのエピソードもじっくりこってり煮込みました。
当初の予定ではもっと短いお話だったのですが、プロットをしっかり作りエピソード固めをしたところ全12話となりました。
最初は10話くらいだったのですが、最後の最後に2話増えました。
ラストも私としては納得のいく形になったと思っております。
もう書ききった!!いい話だよ!!と自画自賛でございます(笑)
二人のあいだに残っていたものを清算して、新しく踏み出す一歩になったと思います。
雨の調べを好きだとおっしゃってくださる読者様に、少しでも響くものであれば幸いです。

二人をこうして書くことができて本当によかったです。
このお話は私にとっても大きな作品で。
情けない話ですが悩みに悩み、どうしても打開できずに筆折ってしまった作品です。
去年復帰して、大幅な加筆修正をしてなんとかよみがえらせたそんな大切な作品。
まだまだ拙く至らない部分はあると思うのですが、私の中でのキーポイントでした。

そのお話に続編を書けたのは本当に嬉しいことです。
私は自画自賛ですが、読んでくださる方にどんな風に響くのか。
正直言えばドキドキです。
ですが、いまの私が書ける最高の二人であることは確かです。
最後までお読みいただけたら嬉しいです。

本日更新の二作品、どうぞよろしくお願いします!!