小話名刺メーカー しおりを挟む前 次君への想い あの日から、ずっとこの時を待っていたのだ。 待ち焦がれた瞬間に胸が躍る。 誰もいない教室でそっと背後に忍び寄り、そして俯く君へ両手を伸ばした。 「だーれだっ」 「一年B組、南雲真司、古典的な遊びをするな!」 「あいたっ、なんか恋人っぽいでしょ?」 振り向いた君は眉を吊り上げた。「#文芸リレー」より 最後の文、台詞を最初の文にして書くWEB拍手 しおりを挟む