しおりを挟む 前 次 身体ごと全部 21/28 揺れる君の髪が光を受け止めてキラキラと輝く。 琥珀色の瞳を縁取る長いまつげは頬に影を落とした。 「綺麗だね」 そう呟いたら目を細めて笑う。 「馬鹿、それはお前だ」 「え?」 呆れた笑顔。 伸ばされた手に頭を撫でられて胸の音が跳ねる。 頬を熱くすれば両腕にすべてを抱きすくめられた。 しおりを挟む Message