花は艶やかに蕾を開く※
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 わざと音が響くように指を動かして中を抉る。口の中で震える熱は舌を絡めながら唇で扱きあげた。いっぺんに与えられる刺激に身体がビクンビクンと震えて、つま先がきゅっとシーツにしわを作る。

「ぁっ……んっ」

 身をよじって逃れようとする身体を片手で掴んで押さえつけ、さらに追い込んでいく。どんどんと余裕を失っていく冬悟の口からは掠れた声がこぼれだして、その声に煽られるような気分になる。

「あっ、やっ……は、んっ、離して、かさ、はら……さんっ」

 膨らんだ熱はもう限界なのか引き離そうと冬悟の手が伸びてきた。けれど伸ばされた手は弱々しくて、くしゃりと俺の髪を乱す程度。しかし高みを求める身体は無意識に腰を揺らし始めた。
 髪の毛を掴む手は次第に押しつけるように力がこもる。身体がのけ反ってブルブルと震えると口の中に熱い欲が吐き出された。

「冬悟さん、また声我慢した」

 イッた時の声が聞きたかったのにイク瞬間、声を飲み込んだ。咎めるように目を細めたら、上気した頬がさらに赤らむ。しかしまっすぐな瞳は扇情的で、その先の期待をしているようにも見えた。
 指をぬかるむ窄まりから抜き去れば、物欲しそうな目をする。多分それは無意識。だけどたまらない気持ちになる。

「挿れてあげるから後ろ向いて。バックからのほうがいいんだよね?」

 俺からすると正常位で顔を見ながらしたいのだが、後ろからのほうが顔を見られない安心感からか声を出してくれやすい。まあ、かなり俺の征服欲も満たされるけど。

「ほんと綺麗な身体だな」

 うつ伏せた身体を見下ろして思わず生唾を飲み込んでしまった。無駄な肉など一切ついていないしなやかな身体。手のひらで身体のラインを確かめるようになぞると小さく肩が震える。

「冬悟さん、腰上げて」

 両手で腰を掴んで引き寄せると膝をついてゆっくりと腰を上げる。俯いた顔は見なくても赤くなっているのがわかった。耳も首筋も赤くなっている。しかし形のいい尻を撫で上げれば、枕を抱き込んで顔を埋めてしまった。
 だけどすぐにそんな余裕はなくなる。尻たぶを掴んでぽってりと膨らんだ窄まりをあらわにすると、一気に根元まで熱を押し込んだ。

「んぅんっ」

 くぐもった声が聞こえて枕を掴む手が震える。間を置かずに腰を打ち付ければ、飲み込みきれない声が漏れてきた。
 最初の頃はなるべく優しくと気を使っていたが、意外と乱暴にされるほうが感じるようだ。それにはちょっと驚いたけれど、感じまくる冬悟は最高にそそられて気持ちが高ぶってしまう。

「ぁっ、んっ……は、ぁっ、そ、こ、……だめ」

「ここ好きでしょ? もっとして欲しいの? それともほんとに駄目ならやめるよ?」

「……あ、いや……やめ、ないで、あっ」

 快感を逃そうと髪を振り乱して身悶える姿に興奮を煽られる。がっちりと身体を掴んでさらに腰を振りたくれば、低く掠れた甘い喘ぎ声が響く。
 その声がもっと聞きたくて律動はどんどんと速まる。すると塗り込めたローションが泡立ち卑猥な音を立て始めた。

「はぁ、たまんない。冬悟さん、大丈夫? もうイキそう? イってもいいよ」

「も、う、……笠原、さんっ」

「いいよ、今度はちゃんと声を聞かせてね」

 舐るように中をかき回せば、きゅうきゅうと締め付けてくる。素直なその反応が可愛くて、一番感じる部分を何度も攻め立てた。
 そうすると快楽に弱い冬悟の口から甘ったるい声が漏れ始める。ここまで来るともう冷静さなんてものは欠片も残っていない。

「冬悟さん、そんなにいいの? ちゃんと教えて」

「あっぁっ……んっ、いい、です、気持ち、いいっ」

「んー、ほんとエロ可愛い。じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」

 ぐちゃぐちゃと粘る音と冬悟の甘い声に耳が犯される気分になる。奥の奥までガンガンと突き上げると危ういほどに中が痙攣して再び冬悟の欲が吐き出された。