可惜夜に浮かれ烏と暁の月

可惜夜に浮かれ烏と暁の月

Twitterリレー小説企画可惜夜に浮かれ烏と暁の月作者:はづき&るし※不定期更新更新しました♪第二十節気 小雪 次候朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)北風が木の葉を払い除けるほんのり和風ファンタジー風味。Twitter先行投稿、他サイトに…

初候*虹蔵不見(にじかくれてみえず)

 庭に立ち、遠くを見れば山の尾根が白くなっていた。もう季節は、秋から冬へと移り変わり始めている。頬を撫でる風も、昼だというのにひんやりしていて、陽射しがなければ身震いするほどだ。 先日、実家へ帰った妹から電話が来た。向こうはまだまだ秋だとい…

可惜夜に浮かれ烏と暁の月

Twitterリレー小説企画可惜夜に浮かれ烏と暁の月作者:はづき&るし※不定期更新更新しました♪第二十節気 小雪 初候虹蔵不見(にじかくれてみえず)虹を見かけなくなるほんのり和風ファンタジー風味。Twitter先行投稿、他サイトにも転載して…

末候*金盞香(きんせんかさく)

「なにがハーレムだって!? かぁさん、あなた娘にどういう教育をだね――え、繊細な受験生なんだから、たまには息抜きを? あれのどこが繊細だっ――そうじゃなくて――あぁっ、切られたっ!!」 ガシャンと、大きな音がして、暁治は思わず耳を塞いだ。彼…

可惜夜に浮かれ烏と暁の月

Twitterリレー小説企画可惜夜に浮かれ烏と暁の月作者:はづき&るし※不定期更新更新しました♪第十九節気 立冬 末候金盞香(きんせんかさく)もみじや蔦が黄葉するほんのり和風ファンタジー風味。Twitter先行投稿、他サイトにも転載していま…

次候*地始凍(ちはじめてこおる)

「客?」 やって来た石蕗に言われて、暁治は小首を傾げる。心当たりがない。「まずは一人目を紹介しますね」「え、なんで一人目?」 開いた扉から外に声をかけた石蕗は、入ってきた人物を店内へ招いた。「郵便局員の林田さんです」「……どうも」 にこやか…

可惜夜に浮かれ烏と暁の月

Twitterリレー小説企画可惜夜に浮かれ烏と暁の月作者:はづき&るし※不定期更新更新しました♪第十九節気 立冬 次候地始凍(ちはじめてこおる)もみじや蔦が黄葉するほんのり和風ファンタジー風味。Twitter先行投稿、他サイトにも転載してい…

初候*山茶始開(つばきはじめてひらく)

 食事というものは、日常に則している。と、暁治は思う。 逆に遊びに出かけたりするようなイベントは、非日常だろう。となると外食は日常と非日常の間にあるのかもしれない。「ただいまっ、七番目の兄者! 僕いつもの食べたい」「ここではマスターと呼べ末…

可惜夜に浮かれ烏と暁の月

Twitterリレー小説企画可惜夜に浮かれ烏と暁の月作者:はづき&るし※不定期更新更新しました♪第十九節気 立冬 初候山茶始開(つばきはじめてひらく)もみじや蔦が黄葉するほんのり和風ファンタジー風味。Twitter先行投稿、他サイトにも転載…