Sweet☆Sweet~蜂蜜よりも甘い彼氏ができました

欲しくてたまらなくなる

 しんとした空間にぐちゃぐちゃと、ローションの粘ついたいやらしい水音が響いている。 目の前にはギラギラとした欲を浮かべる目があり、視線をそらすことすら許してくれない。天希は恥ずかしさで、身体が燃えるほどに熱かった。 恋人の前で脚を開いて、自…

優しい恋人とおねだり

 家に着くなり、またなし崩しに――そう予想していたのに、伊上は以前のようにがっつくことはせず、紳士的に天希を風呂へと促した。 少しばかり拍子抜けではあったが、別段あのシチュエーションが良かったわけではない。 たまに、くらいであれば、一方的に…

何度だって言える

 二ノ宮家に帰り着いたのは日の暮れた頃だった。成治たちの心配をしていた天希は、すぐさま二人を居間に呼んだ。 田島の顔に青あざの一つや二つ、想像していたのに、現実はそれとは大きく異なっていた。その有様を見て、天希は自分を膝に乗せる恋人を睨み付…

二文字の想いを込めて

 伊上の誕生日と、成治と約束した日が被っていると気づいたのは、あれから数日後。 いまさら約束を反故にするのも気が進まず、昼間に成治と出掛け、夜に伊上と食事をする約束をした。 本人は自分の誕生日に関心がないのか、プレゼントなどくれなくてもいい…

忘れられていた特別な日

 いつでも清潔な香りがする、しわのないシーツ。そこに身体を投げ出して、天希は小さく息をつく。 玄関先でたっぷりともつれ合ったあと、そのまま風呂場へ流れて、そこでも三回くらいイかされた。 伊上とのセックスは気持ちが良すぎて、天希はすっかり癖に…

いつもとは違う眼差し

 普段の伊上は飄々とした、捉えどころのない性格だ。少しずつ慣れてきたけれど、近しい天希でもなにを考えているか、わからないことがある。 それが今日に限って、ひどくわかりやすい顔をしていた。熱っぽい眼差しは雄弁で、見つめられるだけで胸が騒ぐ。 …

糖分高めは特別の証し

 しばし沈黙が続き、天希が箸を引っ込めようかと思い始めた頃、ふいに右手を掴まれる。そしてそのまま引き寄せられて、伊上は炊き込みご飯を口に含んだ。 その瞬間、周りの空気が微かに揺れた感じがした。「うん、なかなかおいしいよ」「お、おう。そうだろ…