Sweet☆Sweet~蜂蜜よりも甘い彼氏ができました

溺愛彼氏の口説き方

 温泉の湯気で体が火照って暑いのか、興奮で熱いのか。 すっかり伊上の膝に載り上がって、彼の首に腕を回してキスを受け入れているいまの天希では、到底理解しきれない。「あまちゃん、そんなに擦りつけてきて、触ってほしいの?」「やだ、乳首のほうがいい…

二人でお揃いだぞ

 しばらく天希は「ふへへ」とおかしな含み笑いをしていた。 さすがに若干呆れられた気はするが、スマートフォンの画面に伊上とのツーショットがあれば、浮かれずにいられない。 そもそもの話、彼は天希の好みど真ん中なのだ。 顔面の良さに一目惚れをし、…

古い記憶の欠片

 天希と伊上が通されたのは旅館の離れだった。 本館から渡り廊下を通って行き来ができるので、雨風などに晒される心配はない。 行き来は楽でも、宿泊者しか出入りできないようになっており、廊下の手前でカードキーをかざさないと通り抜けができないのだ。…

初めて見る姿に

 仕事ができる男と名高いだけあって、篠原の手回しは本当に早かった。 ちょうど近い日に、連休があるのでと天希にも配慮してくれ、伊上と二人で出掛ける日取りはすぐに整った。「今日、行く所って紹介がないと泊まれないってほんとか?」 朝に自宅の近くま…

13周年感謝!3作品更新しました

いつもご訪問くださりありがとうございます。感謝を込めまして先日行ったアンケートでいただいたリクエストを元に短編を書きました。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。Sweet☆Sweet~蜂蜜よりも甘い彼氏ができましたしあわせのカタチ遅咲きの…

可愛い子猫の愛し方

 指だけで何度もイかせてから、ようやく伊上は自身の昂ぶりを取り出す。 くったりと力の抜けた天希の脚を抱え上げ、ローションをこぼす小さな孔に先端を擦りつけると、素直な体が反応してそこがひくりと動いた。「挿れていい?」「……ぅん、欲しい」 とろ…

本日の時間外労働

 いま、赤子のいる夫婦のような気分を味わっている。 腹が減ったと泣きわめく子猫は伊上の手でミルクを与えられ、満足そうに喉を鳴らしていた。 そんな様子を見ている天希は少しだけ不服そうだ。 最初は彼がミルクをあげようとしたのだけれど、上手く行か…