Sweet☆Sweet~蜂蜜よりも甘い彼氏ができました

とろけるほどの甘い恋

 静かな室内に天希の甘く上擦った声が響く。 緊張で凝り固まっていた身体は、いまやすっかり伊上に委ねられている。最初に乱暴にはしない、と言った通り、彼のセックスは優しかった。 なるべく天希の負担にならない体位を、選んでくれているのだろう。痛い…

優しい指先

 初めて訪れた伊上の家は、やはりと思える高層マンション。セキュリティがしっかりとしていそうな、コンシェルジュ付き。 どれだけ豪奢な生活をしているのだろう、それを見た時はそう思った。けれど扉の向こうは、たとえるならシティホテル。 窓から見える…

何番目でもいいから

 少し洒落た個室の居酒屋で食事をしてから、乗せられた車は見慣れた道を進んでいく。まっすぐに家へお見送りコースかと、そう思うとがっかりとした気分になる。 それでも顔に出さないように、天希は窓の外を眺めた。 通り過ぎる街は、煌びやかなイルミネー…

知らなかった素顔

 無遠慮に口の中に突っ込まれた舌に、好き勝手に撫で回される。舌を噛んでやろうか、そう思うけれど、それもできずに天希は身体をよじる。 それでも振り上げた手で雪雄の身体を力一杯叩いた。 しかし天希をその気にさせるのに必死なのか、怯んだ様子を見せ…

その目に映る自分

 優しくて甘い声。鼓膜を震わせる聞き馴染んだ声に、一瞬ぼんやりとした。けれど何度も呼ばれて、天希は我に返る。「な、なんで俺の電話番号、……って、個人情報は全部筒抜けか」『え? これは昨日、あまちゃんが教えてくれたんだけどな』「俺が?」『そう…

それでもやっぱり、好き

 舌がふやけてしまいそうなほど吸いつかれて、表面を撫でられるだけでゾクゾクとした。吐き出した熱はまた頭をもたげ、大きな手にもてあそばれる。その気持ち良さに頭が惚けた。 いままで天希は同性に恋心を抱いたことはあるが、男性経験はない。 男同士で…

天の邪鬼な態度

 触れた唇の熱に、なにも考えられなくなった。そうしているうちに口の中をたっぷりと撫でられて、唾液があふれる。 キスをしただけで胸がはち切れそうになる、それは天希にとって初めての経験で。気づけば縋るように、彼の腕にしがみついていた。 そのあと…

それって簡単なお仕事?

 胸をどぎまぎさせて、天希がぼんやりと伊上を見つめていると、彼が近づいてくる。突然のことに、思わず肩を跳ね上げるけれど、無駄に力んで眉間にしわが寄った。 しかし伊上はさして気にした様子も見せず、にこにことした笑みで見つめ返してくる。「新庄、…

運命の出会いは突然に

 それはまるでドラマか、映画のようなシチュエーションだった。 突然の展開に天希(あまき)は、少しばかり頭をフリーズさせる。代わり映えのない大学生活、そこにやって来た非日常。 少し前まで友人と、今年もあと一ヶ月だな、なんて笑い合っていた。 そ…